貧乏性と貧乏症

貧乏性という言葉は普段皆さんも使うことが多い日常語です。貧乏性の人の多くは、日常生活に支障を来たすことなく幸せな毎日を送っています。しかし、貧乏性のために生活の質(QOL)が著しく低下し、何らかの医学的介入を必要としている方もいます。本学会では、このような状態を貧乏症と診断し、適切な治療を行うことにより、物質的にも精神的にも豊かな毎日を過ごせるよう様々な取り組みを行っています。

最近の疫学研究よると、わが国の貧乏症患者数は700万人と推定されています。欧米の研究では貧乏症の有病率は2%~8%と報告されています。このバラツキは、ひとつには人種民族間の貧乏性に対する考え方の違いもありますが、国によって診断基準が異なることによると考えられます。われわれは各国の関連学会と協力し、国際診断基準の策定に向けて、基礎研究、臨床試験、エビデンスの収集・構築に取り組んでいます。

貧乏性医学研究会との関係

われわれは昨年まで貧乏性医学研究会として活動を行ってきましたが、昨今のグローバル化に対応し一層の発展に向け、2008年3月の理事会の議決により、社団法人 日本貧乏症学会として新たなスタートを切った次第です。今後は産学連携を密にし、地域住民との交流を深めるとともに、貧乏症の病因や治療法に関する情報を世界に向けて発信していく所存です。貧乏性の方々と共に、明るい日本、そして世界経済発展のため、医学的アプローチによって着実に前進していこうと考えています。

国際化に向けて

欧米の関連学会との合同シンポジウムも視野に入れ、本学会の会員は英会話を自習することが強く推奨されます。普段からラジオ講座を聞いて耳慣らしをするもの良いでしょう。また、学会誌の要旨も英語で書くことが望ましいと考えられています。ただし、英会話教材を買い込むだけで眠らせておく教材貧乏には注意が必要です。

食育

貧乏症の食事療法に限らず、普段の食生活は豊かな人生を送る上で基礎となるものです。栄養の偏りや不規則な食事は、貧乏症や生活習慣病の危険因子だと考えられています。安く手軽にできる美味しいメニューの開発も、日本貧乏症学会の重点研究領域として強力に推進していく必要があります。

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